【ポケモンSV】SV環境で勝てる構築の組み方について解説!【パーティ構築】

 ポケモンSVで二回最終二桁順位を取ることが出来ましたのでその構築の作り方を紹介していこうと思います。SV環境は今までのシリーズと発想を変えて構築を作らないとなかなか勝ちにくいところがありますのでそこらへんも含めて分かりやすく解説をしていけたらと思います。

1.SV環境で強い構築とは?

 SVの環境は今までのシリーズとは少し異なった特徴があります。それはテラスタルによってかなり受けが成立しづらいという点です。

 ポケモンの構築は大きく分けるとサイクル構築(交換で相手の攻撃を受けながらダメージレースの総量で勝つことを目標とした構築)、対面構築(交換をあまりせずに目の前のポケモンとの1:1で勝っていき3体倒しきることを目標とした構築)、積み(展開)構築(壁や欠伸、ステルスロック等のサポートから積みエースを展開し全抜きを狙っていく構築)の三種類に分けられますが今までのシリーズではサイクルに寄った構築が一番強いとされてきました。

 ただSV環境ではテラスタルという要素が存在します。テラスタルによってどういうバランスの変化が起きるかというと、

①一致テラスタルにより単純な最大火力が底上げされる。

②不一致テラスタルにより見えないところから役割破壊がされやすい。

こういうかなり攻め側有利のバランスになっております。

 耐久力が二倍になった剣盾のダイマックスと比べて、ラスタルを見てからテラスタルを切るのは弱いためかなり攻め側に一方的に有利なバランスの変化が起きてるといえます。

 つまり今までのシリーズと比べてSVの環境は相手の攻撃を受ける発想で作られているサイクル的な構築にはかなり向かい風の環境というのが分かるかと思います。

 結論としては相手の攻撃を受けるという発想をしない対面構築が相対的に強くなっている環境といえるわけです。

2.強い対面構築の作り方

 上記の考察からSVではかなり対面構築の考え方を意識して構築を組むのが重要になってくるかと思います。ということでここからは実際に強い対面構築を組むにはどうすればいいかという形で話を進めていきます。

 一般的に対面構築で好まれる要素というのは行動保証があり行動回数を稼げるということです。なので特性で行動回数が確保されているミミッキュカイリューのようなポケモン。あるいは行動回数を確保できるきあいのタスキこだわりスカーフ、オボンのみ、とつげきチョッキといった持ち物。更に打ち合いを強くしてくれる先制技。このような要素を重視して構築を組んでいきます。

 それでは上記のような要素を持った対面性能の高い(タイマンの強い)ポケモンを6体並べればいいのかというとそれは少し違ってきます。なぜかというと対面構築は行動保証に考え方が偏っているのでいわゆる受け回しのようなパーティの突破が難しいからです。

 そこで対面で強いポケモンだけではなくそのようなパーティを崩せる崩し枠ポケモンを採用します。

 崩し枠とはどのようなポケモンかというと主に積み技から高火力で受け回しを崩していけるポケモン。よく使われるポケモンでいうとおんみつマント持ちのわるだくみサーフゴー、あるいは命の珠持ちの剣の舞セグレイブといったポケモンです。他にも準伝説の四災が解禁された今の環境だと挑発カタストロフィを持たせたディンルー、イーユイ、チオンジェン(パオジアンはあまり使われないかも)辺りも有力な候補になるかと思います。

 加えて対面の不利な状況で有利な対面に仕切り直すためのクッション枠を採用すると構築の安定度が更に上がると思います。

 クッション枠は不利対面で雑に投げていき有利な対面に仕切り直すためのポケモンです。あくびやとんぼがえりのような対面操作技を持っているのが理想なのでHBに振ったヘイラッシャ、アーマーガア、ハッサム辺りが有力な選択肢になるかと思います。

 ということでこの対面構築を形成する要素をバランスよく組み込むために対面の強い行動保証枠を4体崩し枠を1体クッション枠を1体、このバランスで組むと強い対面構築を組みやすいかと思います。

 更にSVで重要度が増した持ち物としてとつげきチョッキが上げられます。タイプを変えて強引に打ち合うことが出来るSVの環境において打ち合える範囲を広くできるチョッキは相当強化されております。加えて特殊相手のクッション役としての役割もこなせるので対面構築においては絶対に採用したい持ち物です。

 なので結論としてはチョッキ枠以外の行動保証枠を3体崩し枠を1体物理受けのクッション枠を1体チョッキ枠を1体、このバランスで組むのがおすすめです。

3.各要素を構成するおすすめポケモン

 ここからは各要素のおすすめポケモンを参考までに軽く列挙していきます。迷ったらこの中のポケモンから採用するといいかと思います。おすすめ調整、技構成等は環境によって変わるのでここでは紹介しません。

行動保証枠

カイリュー(持ち物:ラム、ゴツゴツメット、こだわり鉢巻等)

強み:特性による行動保証、先制技持ち、竜舞アンコール等多彩な補助技

ミミッキュ(持ち物:命の珠)

強み:特性による行動保証、先制技持ち、のろい剣の舞等で崩し性能が高い

キノガッサ(持ち物:きあいのタスキイカサマダイス)

強み:テクニシャンによる高威力先制技、キノコの胞子

・クエスパトラ(持ち物:きあいのタスキ、オボンのみ)

強み:加速による抜き性能、ルミナコリジョンで崩し性能が高い

・ハバタクカミ(持ち物:ブーストエナジーこだわりスカーフ)

強み:環境トップのカイリューに強い、補助技や攻撃範囲が多彩、環境最速級の素早さ

・ドドゲザン(持ち物:黒い眼鏡、オボンのみ等)

強み:優秀なタイプ、先制技持ち、剣の舞ハサミギロチンによる崩し性能

崩し枠

・セグレイブ(持ち物:命の珠、こだわり鉢巻)

強み:やけど無効、先制技持ち、受けにくい攻撃範囲

・サーフゴー(持ち物:おんみつマント等)

強み:特性により補助技無効、わるだくみ+サイコショックで特殊受けも崩せる

・ディンルー(持ち物:食べ残し、カゴ等)

強み:挑発カタストロフィによる耐久潰し、すなじごくによる拘束、高耐久での居座り性能

・イーユイ(持ち物:命の珠、食べ残し、カゴ等)

強み:挑発カタストロフィによる耐久潰し、ほのおのうずによる拘束、高火力+わるだくみ

・チオンジェン(持ち物:食べ残し等)

強み:挑発カタストロフィによる耐久潰し、やどりぎ+高耐久での居座り性能

クッション枠

・ヘイラッシャ(持ち物:食べ残し)

強み:圧倒的な高耐久、特性てんねんによる積みストッパー性能、あくびで対面操作も可能

・アーマーガア(持ち物:ゴツゴツメット等)

強み:毒無効且つ挑発で対耐久ポケモン性能が高い、優秀な耐性+とんぼがえりでの対面操作

ハッサム(持ち物:ゴツゴツメット等)

強み:優秀な耐性+とんぼがえりでの対面操作、高火力先制技による抜き性能

・水ロトム(持ち物:オボンのみ)

強み:優秀な耐性+ボルトチェンジでの対面操作、鋼テラス+ふゆうでストッパー性能が高い、鬼火による対物理性能

チョッキ枠

・セグレイブ

既出なので強みは省略

・ドドゲザン

既出なので強みは省略

ジバコイル

特性アナライズによる超火力、優秀な耐性+対面操作技でクッション役としても優秀

・テツノカイナ

数値による打ち合い性能の高さ、対面操作技ボルトチェンジ

ハッサム

既出なので強みは省略

4.まとめ

①SVの環境は受けが成立しずらく対面要素を重視した構築が強く作りやすい

②対面構築は行動保証枠3体、崩し枠1体、HBのクッション枠1体、チョッキ枠1体で組むとバランスよく強い構築を作りやすい

 サンプル構築としてS3、S5の僕の構築を貼っておきます。

【ポケモンSV S3 最終50位】対面重視ギャラハリテヤマクッション【シングル 構築記事】 - おしんのポケモンメモ置き場 (oshinpoke.com)

【ポケモンSV S5 最終58位】真の最強型ウインディ軸対面構築【シングル 構築記事】 - おしんのポケモンメモ置き場 (oshinpoke.com)

 このルール通り構築を組めばSV環境でかなり強い構築を組みやすいと思いますので是非参考にしていただければと思います。

【ポケモンSV S5 最終58位】真の最強型ウインディ軸対面構築【シングル 構築記事】

 S5の四災環境で最終58位になりましたので使用構築について解説していきます。S3の時は上位の方の構築をベースに構築を作ったのですが、今回は自分のオリジナルで勝負したいということであまり使われていない強いポケモン等も発掘しながら構築を完成させていきました。

1.構築作成経緯について

 四災環境で耐久ウインディが注目されておりましたが、経験則でそのような環境下での鉢巻ウインディが非常に刺さるのを知っていたのでまず鉢巻ウインディ入りで構築を考え始めました。対面性能やスイープ性能が高いポケモンなのでサイクル的に組むよりも対面的に組んだ方がいいだろうということで取り巻きも対面寄りに揃えるのを意識。

 先発のコノヨ展開に強い襷クエス、ルミコリから繋ぐ対面駒としてブーストエナジー持ちのハバタクカミ、受け回しを崩す枠に挑発カタストロフィ持ちディンルー、物理受けのクッション枠として使い慣れていたギャラドスまではすんなり決定。

 ラストのチョッキ枠は最終日前日辺りまで鬼火ロトム等にも強く出られる根性ハリテヤマにしておりました。ただ流行りのHBサーフゴーにあまり強くなく、ディンルー対面もかなり厳しめということでそれらを解消出来るポケモンとしてタルップルを採用し構築が完成。

2.各ポケモンの紹介

・ハバタクカミ@ブーストエナジー

特性:こだいかっせい 性格:おくびょう 努力値:H228 B76 C20 D4 S180 テラスタイプ:電気 技:ムーンフォース、10万ボルト、みがわり、めいそう

 シーズン終盤かなりマジフレいたみわけハバタクカミが流行っていたのでその型を起点にしやすく、また瞑想持ち以外のハバタクカミにかなり強く出られるめいそうみがわり型で採用。みがわりを採用することでチオンジェンやキョジオーン等にも強く出ていきやすい。

 テラスタイプは飛行テラスカイリューや電磁波サーフゴー等が流行っていたのでそれらに対面で強かったり起点にしたりしていける電気テラス。

 調整意図はSを準速ドラパ抜き(ここまで振れば大体のスカーフ、ブーストカミは抜ける)、鉢巻(及び一舞)カイリュー地震を最高乱数以外耐え。基本的に二番手以降に投げて起点にしやすいポケモンから全抜きを狙ったり削れたポケモンにとどめを刺す役割なので火力は最低限にして素早さと耐久面を重視した調整。

 後述のウインディと合わせて95%くらいの試合で選出。

・ディンルー@オボンのみ

特性:わざわいのうつわ 性格:ようき 努力値:H212 A4 B36 D4 S252 テラスタイプ:毒 技:地震、カタストロフィ、挑発、テラバースト

 受け回し系のパーティの対策枠として採用。チオンジェンの上を取りやすいように調整は最速、テラスタイプは毒びしやどくどくに強くなれてテラバーストでチオンジェンの打点にもなれる毒テラス。

 挑発、カタストロフィ以外の技やテラスタイプについてはなかなか決まらなかったが受け系を崩せて汎用性が高い構成として最終的に上記のものに落ち着いた(ただほとんど選出していないのでこの構成が正しいのかは要検討)。

 ちなみに調整は残飯型の流用でオボン向きの調整ではないので注意。

 受けループ系統以外にはほとんど出していないのでおそらく選出率は一番低い。

ウインディ@こだわり鉢巻

特性:いかく 性格:いじっぱり 努力値:H172 A252 S84 テラスタイプ:ノーマル 技:フレアドライブ、神速、インファイト、鬼火

 構築の核でありMVP。対面性能が高く、初手の奇襲から終盤のスイープ、更にいかくを活かしたごまかしのクッション役までこなせるまさに最強ポケモン

 調整はAぶっぱでSラインを準速キノガッサ抜きから少し多めに振っている。ここまで振ることでサーフゴーやセグレイブ等に対してかなり上を取りやすくなり対面がかなり安定する。

 選出率は95%以上。現環境で特に苦手なポケモンが存在しないレベルなので是非試してほしい一体。

・クエスパトラ@きあいのタスキ

特性:かそく 性格:ひかえめ 努力値:H4 C252 S252 テラスタイプ:格闘 技:ルミナコリジョンシャドーボール、テラバースト、まもる

 初手要員のクエスはオボンのみであることが多いが今回は格闘テラスで採用したかったのでハバタクカミ対面でシャドボかムンフォかの択にならないようにタスキで採用。

 タスキ型は現環境にほぼ居ないので読まれにくくまた耐久に回していた分を素早さに回せるので最速コノヨザルの上を取れたり、二加速でブーストツツミやハバカミの上を確実に取れる点も非常に優秀。

 基本的にコノヨザルやイダイナキバ入りに対しては何も考えず初手置きでそれ以外でも刺さってそうなら初手に出して荒らしてもらう。

・タルップル@とつげきチョッキ

特性:あついしぼう 性格:れいせい 努力値:H108 C244 D156 テラスタイプ:地面 技:りんごさん、りゅうせいぐん、テラバースト、ふいうち

 最終日前日くらいに思いついて構築に入ってきたポケモン。ディンルー入りに非常に苦戦していたがこのポケモンの採用でかなり楽になった。見かけ上キノガッサ入りに対して牽制になるのも良い(もちろん選出しても強い)。

 突破力を出しつつ起点にもなりにくいりんごさん、ツツミドクガイーユイ等に非常につよくなれるあついしぼう、読まれにくい上にそこそこ火力が出る先制技ふいうち等チョッキ枠として優秀な要素の塊。

 基本的にディンルーが初手で来そうな構築に初手で合わせに行ったり、ロトム入りやウインディやハバタクカミが完封される相手(ラウドボーンやドオー等)が居る構築に代わりに選出するといった使い方をしていく。

 調整はおくびょうハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを最高乱数切り耐え。

 三桁付近でずっと停滞しておりましたがこのポケモンを入れてからするすると順位が上がっていった影のMVP。

ギャラドスゴツゴツメット

特性:いかく 性格:わんぱく 努力値:H252 A4 B204 D4 S44 テラスタイプ:鋼 技:地震アイアンヘッド、電磁波、挑発

 いつも使っている物理受け。この構築ではあまり選出率は高くなかったがイルカマンや受け回し系の構築に対して安定した仕事をしてくれる代わりのいないポケモン

 ヘイラッシャなどは選出されると結構厄介だったりするがこのポケモンのおかげかあまり選出されなかったので見せあいでの圧力という点でも仕事をしてくれていたと思う。

 調整は電磁波後最速ドラパ抜き、あまり物理耐久。

3.選出、動かし方について

 基本的な選出はウインディ、ハバタクカミ@1。

 コノヨザルやイダイナキバ、キラフロル入り等には初手クエス置き。

 ディンルー初手が予想される場合は初手タルップル置き。

 イルカマン入りには初手ウインディでアドを取っていき後ろにギャラドスを置く。

 受け回し系の場合は初手ディンルー、後族は基本ギャラドス@1(基本はウインディ)。

 ラウドボーンやドオー入りなどにはウインディ、ハバタクカミを選出しないこともある。

 細かい選出は実際ケースバイケースだが基本的に意識するのはこのあたり。

4.きついポケモン

 ラウドボーン、後ろから出てくるビルドコノヨザル等。基本的には選出、立ち回り等でほとんどのポケモンに対処できます。

5.結び

 S5はオリジナルの並びやポケモンを上手く組み込んだ構築を作れて非常に満足度の高いシーズンとなりました。考察内容等参考になりましたら幸いです。今後のシーズンも更に色んなポケモンを試したりドンドン挑戦をしていこうと思っております。

 youtubeでレンタルIDや対戦動画なども上げる予定なので興味ある方はそちらもよろしくお願いいたします。

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【ポケモンSV S3 最終50位】対面重視ギャラハリテヤマクッション【シングル 構築記事】

 SVで初めて最終二桁を取れたので構築記事にします。SVはテラスタルにより受けが安定しないのでかなり対面重視で組みつつ少数クッション役としても動かしやすいポケモンを採用するというコンセプトで組んでおります。

1.構築作成の経緯

 シーズン2の上位の方のクエスドラパミミの並びが強いなと思いその三体を環境に合わせた形にアレンジしていきました。(参考【S2 最終39位】対面クエスドラパ - ぽかぼかぽけもん日和 (hatenablog.com))

 どうアレンジしたかは個別の個体紹介で解説します。

 対面寄りの並びだけでは受け回しの崩しがきついので受けを崩せるポケモンとして鉢巻セグレイブを採用。セグレイブと相性がいいクッション役としてギャラドスも確定。ラストチョッキ枠としてロトムやヘイラッシャ等にも割と強く出ていけるハリテヤマを採用して完成。

2.各ポケモンの紹介

・ドラパルト@きあいのタスキ

特性:すりぬけ 性格:むじゃき 努力値:A4 C252 S252 テラスタイプ:ゴースト

技:りゅうせいぐんシャドーボール、ふいうち、のろい

 Sラインの上がったパラドックス環境で間違いなく強いポケモン。後述のクエスと合わせて2体持って行ってラストのろいを打つ動きがめちゃめちゃ強い。ハバタクカミやツツミの上を取れる最速にしてます。

ミミッキュ@命の珠

性格:いじっぱり 努力値:H4 A252 S252 テラスタイプ:フェアリー

技:じゃれつく、かげうち、ドレインパンチつるぎのまい

 対面軸で良く採用されるポケモンだがあまりパワーを感じないので別のポケモンでもいいかもしれない。今回は変わりが思いつかなかったのでそのまま採用。この構築だとのろいダメージを1ターン分化けの皮で稼げるのが非常に強い。

・クエスパトラ@オボンのみ

特性:かそく 性格:ひかえめ 努力値:H140 B164 C148 D44 S12 テラスタイプ:炎

技:ルミナコリジョンマジカルシャイン、テラバースト、まもる

 対面軸の先発要員。一体持って行って後続にルミナコリジョンを打ってドラパルトにもう一体持って行ってもらうまでが仕事。テラスタイプはハッサム意識とハバタクカミ対面で安定して切れる炎。

 調整意図はひかえめ眼鏡持ちハバタクカミ&サーフゴーのシャドーボールを最高乱数以外耐えまで特殊耐久に振って、素早さが+2でスカーフガブ抜き、Cを11nまで確保してあまり物理耐久です。元々眼鏡シャドーボールを耐える調整にしていましたがマスカーニャのはたき+ふいうちで頻繁に落とされたので気持ち耐えれるように気持ち物理耐久に回しました。ただ悪テラス等も考えるとどっちにしろマスカーニャ対面はかなりきつめ。

ハリテヤマとつげきチョッキ

特性:こんじょう 性格:いじっぱり 努力値:A252 B4 D252 テラスタイプ:鋼

技:インファイト、はたきおとす、地震バレットパンチ

 現環境はチョッキ持ちがかなり重要なのでチョッキ枠としてこのポケモン。鬼火をこんじょうで逆に利用でき残飯もはたきおとすで無くせるのでチョッキ枠を止めに来るHBロトムやヘイラッシャにかなり強い。テラスタイプはバレットの威力を上げられてムーンフォースを半減できる鋼。対面的な役割もクッション的な役割もこなしやすくてかなり強いです。

ギャラドスゴツゴツメット

特性:いかく 性格:わんぱく 努力値:H252 A4 B204 D4 S44 テラスタイプ:フェアリー

技:じしん、氷の牙、電磁波、挑発

 とりあえず物理全般をごまかすためのポケモン。電磁波といかくのサポートでセグレイブと非常に相性が良い。とりあえず物理ポケモンに投げてテラスを確認してから電磁波を打ってあとはセグレイブに処理してもらえばok。加えて挑発とじわれが無効なことによりヘイラッシャを始めとした耐久全般に強い。もっと評価されるべきポケモンだと思います。

 調整は電磁波ご最速ドラパルト抜きまでSに振って余り物理耐久。HPは奇数調整した方が良かったかもしれないが多分どちらでも良い。

・セグレイブ@こだわり鉢巻

特性:ねつこうかん 性格:いじっぱり 努力値:H4 A252 S252 テラスタイプ:氷

技:つららばり、氷のつぶて、きょけんとつげき、地震

 対面性能最強のポケモンですが今回は崩しの役割をしてもらいたかったので鉢巻で採用。氷テラスはカバルドンを何もさせずに落とせたり、アーマーガアの受けが成立しなかったり、つぶてでドラパルトや地面テラスガブをワンパン出来たりめちゃめちゃ強いです。

3.動かし方

 選出は基本的に2パターン。

・クエスパトラ、ドラパルト、ミミッキュ

 クエスで一体以上持って行けそうだったらこちらの対面選出で行きます。

 基本クエスにテラスを切りで一体倒し→二体目にルミナコリジョン→ドラパルトで二体目を倒す→三体目にのろい等→ミミッキュで三体目を倒す、この流れを狙っていきます。

・セグレイブ、ギャラドスハリテヤマ

 クエス軸だときつめな受け回しやブラッキージバコイル、イルカマン等が居た場合はこちらで行きます。

 基本的には初手セグレイブで対面で打ち合って後続に対しては物理にはギャラドスや特殊にはハリテヤマをクッション役として上手く使ったりしながら立ち回っていきます。

 相手の並び等で誰を切るか等しっかり考えないといけないので上の選出に比べると動かし方は難しめかも。

 相手のパーティ次第では上のパターンのミミッキュがセグレイブになったり下のパターンのハリテヤマがドラパルト(コノヨザルが居る等)のパターンもありますが基本はこの2パターンから選ぶだけなので選出はしやすいと思います。

4.きついポケモン

 きついのはクエスパトラ、コノヨザル、マスカーニャ、ドドゲザン辺り。基本は居ても立ち回りや選出ちゃんとやれば何とかなります。後環境には居ないけどバンギラスも居たらめんどくさい。

5.結び

 とりあえず目標の100位以内には入れてよかったです!また来シーズン以降も色々なポケモンを試して楽しんでポケモンやっていこうと思います。構築の作成過程等が読んでくださった方の参考になれば幸いです。youtubeで実際の対戦動画やレンタル等も上げる予定ですのでそちらも興味ある方はよろしくお願いいたします。

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【ダイパリメイク】台座を用いた技マシン収集法&交換できる技マシンまとめ

今回は台座を用いた技マシンの収集について解説していく。

 

1.やり方

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①まずトバリデパート4階でほしいタマの色に合わせて台座を買う。(べにタマはしかくいだいざM、あおタマはえんけいのだいざM、みどりタマはふどうの台座XS)

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②トバリシティから地下大洞窟に潜り画像の位置のやまおとこに会いに行く。

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③"グッズをあげる"で台座とタマを交換する。(べにタマ、あおタマは台座Mなので1個につき12個もらえるがみどりタマは台座XSなので1個につき7個なので注意)

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④"グッズをもらう"でSタマと交換できる技マシンと交換できる。(技マシンは日替わりなので毎日チェック推奨。ラインナップは後述)

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⑤Lタマで交換できる技マシンを欲しい場合はSタマと交換でLタマを集める。(べに、あお、みどりで日替わりで一種類しか交換できないので交換できる時にそれぞれストックしておくと便利)

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⑥クロガネシティから地下大洞窟に潜り画像の位置のやまおとこに会いに行く。

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⑦"グッズをもらう"でLタマと交換できる技マシンと交換できる。(こちらも技マシンは日替わりなので毎日チェック推奨。ラインナップは後述)

以上の方法を台座錬金によるお金稼ぎと組み合わせることで技マシンを量産することが出来る。(錬金術のやり方は↓)

【ダイパリメイク】最強の錬金術!台座錬金のやり方について解説【お金稼ぎ】 - おしんのポケモンメモ置き場 (oshinpoke.com)

 

2.Sタマ、Lタマで交換できる技マシン一覧

・Sタマ(使う頻度が多いと思われるものは赤色で表記)

01(きあいパンチ)、03(みずのはどう)、04(めいそう)、06(どくどく)、08(ビルドアップ)、09(タネマシンガン)、12(ちょうはつ)、23(アイアンテール)、34(でんげきは)、41(いちゃもん)、45(メロメロ)、46(どろぼう)、47(はがねのつばさ)、48(スキルスワップ)、49(ねっとう)、55(しおみず)、56(なげつける)、57(チャージビーム)、60(ドレインパンチ)、61(おにび)、62(むしのさざめき)、63(わるだくみ)、65(シャドークロー)、66(しっぺがえし)、67(リサイクル)、69(ロックカット)、72(ゆきなだれ)、73(でんじは)76(ステルスロック)、77(じこあんじ)、81(シザークロス)、82(ねごと)、85(ゆめくい)、86(くさむすび)、87(いばる)、88(ついばむ)、91(ラスターカノン)、92(トリックルーム)、93(いあいぎり)、94(そらをとぶ)、96(かいりき)、97(きりばらい)、98(いわくだき)、100(ロッククライム)

・Lタマ(使う頻度が多いと思われるものは赤色で表記)

02(ドラゴンクロ―)、05(ほえる)、19(ギガドレイン)、26(じしん)、30(シャドーボール)、31(かわらわり)、36(ヘドロばくだん)、39(がんせきふうじ)、40(つばめがえし)、42(からげんき)、43(ボルトチェンジ)、50(オーバーヒート)、51(はねやすめ)、53(エナジーボール)、59(りゅうのはどう)、64(だいばくはつ)、71(ストーンエッジ)、78(バークアウト)、79(あくのはどう)、80(いわなだれ)、84(どくづき)、95(なみのり)、99(たきのぼり)

【ダイパリメイク】最強の錬金術!台座錬金のやり方について解説【お金稼ぎ】

 ダイパリメイクの最強の錬金術、台座錬金について解説していく。

 

1.やり方

f:id:oshin_pokemonn:20211208151507p:plain①トバリシティから地下大洞窟に潜り画像の位置のやまおとこに会いに行く。

f:id:oshin_pokemonn:20211208142940p:plain②"グッズをもらう"でべにタマ、あおタマで交換できる技マシンの中で後述の損益分岐と比較し利益が出るものがあるかどうか確認する。(ラインナップは日替わりで利益が出ないときもある)

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③トバリデパート4階に行き交換したい技マシンがべにタマで交換できる場合はしかくいだいざM、あおタマで交換できる場合はえんけいのだいざMを買えるだけ買う

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④再びやまおとこのところに行き"グッズをあげる"で台座とタマを交換する。(999個がカンストなのでもらえるタマが999個を越えないように注意。ちなみに台座83個交換で996個タマが交換できる)

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⑤もらったタマと技マシンを交換する。台座が無くなるまで④,⑤を繰り返す。

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⑥交換した技マシンを売却し以降③~⑥を繰り返す。

以上の手順で5~10分ほどで持ち金をカンストさせることが出来る


2.台座錬金の損益分岐点

 以下の技マシンに関しては必要数が()の数以下だった場合錬金術が可能。技マシンは日替わりなので稼げる際にドーピングアイテムを買い込んでおくとよい。


・売値2750円以上の技マシン(必要数33個以下で黒字)

14,15,25,38,50,52,64,68,92

・売値1500円の技マシン(必要数17個以下で黒字)

01,02,03,06,13,19,21,22,23,24,26,27,29,30,31,34,35,36,39,40,42,43,44,45,47,48,49,53,55,57,59,60,62,65,66,71,72,74,78,79,80,81,83,84,85,86,88,89,91

・売値1250円の技マシン(必要数15個以下で黒字)

95,99

・売値1000円の技マシン(必要数11個以下で黒字)

07,09,11,16,17,18,20,28,33,37,46,51,54,56,58,61,63,73,76,90,93,94,96,97,98,100

*上記以外の1000円未満の技マシンは常に赤字になる

【剣盾 S16 最終56位 最終レート2057】ミミッキュ展開最速素眠りジガルデ軸【シングル 構築記事】

  今期も二桁順位取れたので構築記事作成しました。今回はジガルデ軸の構築になります。

、「ドラゴン じめん ジガルデLv.100 スワームチェンジ たべのこし サウザンアロー とぐろをまく みがわり ねむる くさ はがね ナットレイLv.49 ナットレイ てつのトゲ ゴツゴツメット ど ジャイロボール タネマシンガン やどりぎのタネ どくどく ドヒドイデLv.56 さいせいりよく くろいヘドロ ねっとう じこさいせい トーチカ くろいきり ポリゴン2Lv.100 ダウンロード しんかのきせき でんき ひこう じこさいせい イカサマ 来れいとうビーム でんじは サンダーLv.60 せいでんき いのちのたま でんじは ぼうふう ねつぷう かみなり ゴースト フェアリー ミミツキュ Lv.60 ばけのかわ フイラのみ でんじは みがわり のろい いたみわけ おしん チームID チーム5 B戻る」というテキストのアニメ風の画像のようです

 

1.構築の発想について

 ジガルデが強そうだなということでジガルデ軸でパーティを組み始めました。普通のジガルデを使っても面白くないなと思ったのと自分は速いポケモンが好きなのでで最速ジガルデを採用。ジガルデ軸は受け回し的なパーティが組まれることが多かったのですが今回はジガルデへのサポートポケモンを多めに採用する発想で残りのポケモンは決めようと思いました。

 まずカイオーガに強くやどりぎやどくどく等でジガルデ展開のサポートができるナットレイを採用。ナットレイやジガルデと相性補完のいいドヒドイデを次に採用し、特殊受けとして電磁波サポートのできるラッキーを採用。ここまでは受け回し的な感じです。

 残り二体は珠サンダーと電磁波持ちのメンヘラミミッキュを採用しました。珠サンダーは受け回し的な構築に見えるのでアタッカーサンダーが読まれにくいかなと思ったのとダイジェットから電磁波でジガルデにつなぐ展開が強そうだなということで採用。メンヘラミミッキュは環境的に強いのとジガルデのサポートとしては最高クラスのポケモンかなということで採用しました。

 最終日前にこのパーティで回しておりましたがラッキーがほとんど選出することがなくもうちょっと広範囲に打ち合えるポリ2の方がいいかなということでポリ2に変更してパーティが完成しました。

2.各ポケモンの紹介

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・ジガルデ@たべのこし

性格:ようき 努力値:H228 A4 B4 D20 S252

技:サウザンアロー、とぐろをまく、みがわり、ねむる

 速い素眠りジガルデが意表を突けて面白そうだなということで採用いたしました。マヒは基本的にミミッキュに撒いてもらってそこから起点を作って全抜きを狙います。ねむるはTODしたい場面や状態異常を喰らった場面、単純に回復して相手を詰ませたい場面等非常に便利です。最速も上から確実に積むことが出来たりいじっぱりウーラオスやマヒした竜舞ドラパルトの上を取れたり活きる場面多かったと思います。耐久削って困った場面もそんなになかったので最速を採用して正解だったと思います。

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ナットレイゴツゴツメット

性格:のんき 努力値:H252 B252 D4

技:ジャイロボール、タネマシンガン、やどりぎのタネ、どくどく

 僕の剣盾二桁構築では皆勤賞のポケモンです。ジガルデが突破しにくいポケモンやねっぷうなしサンダーを突破できるようにどくどくを採用しました。ゴツゴツメットは主にザシアンやウーラオス意識で持たせております。すいりゅうれんだを受けるとゴリゴリ削れて楽しいです。

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ドヒドイデ@くろいヘドロ

性格:ずぶとい 努力値:H252 B252 D4

技:ねっとう、トーチカ、くろいきりじこさいせい

 相性補完意識で採用しました。ゼルネアスやバトン展開を邪魔できるようくろいきりを採用しております。バトンにもゼルネアスにもほぼ当たらなかったのであまり選出することは無かったですがエースバーン入りでかなり刺さってるパーティにはたまに出してました。ウオノラゴンがもうちょっと居たら選出率少し上がっていたかも。

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ポリゴン2しんかのきせき

性格:おだやか 努力値:H244 D252 S12

技:イカサマ、れいとうビーム、でんじは、じこさいせい

 特殊受けとしてラッキーに代わって採用しました。技構成はミミッキュや黒バドなどに打てるイカサマ、広い範囲に刺さるれいとうビーム、ジガルデのサポート意識ででんじは。めんどうなみがわり持ちのHBムゲンダイナ入りに出せるように特性ダウンロードにしました。ただ出した試合はほとんど負けていたので完全見せポケにした方がよかったかも。ムゲンダイナ入りくらいにしか出さなくて元々ムゲンダイナがきつめだったのでポリ2のせいではないかもですが。

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・サンダー@いのちのたま

性格:おくびょう 努力値:H4 C252 S252

技:かみなり、ねっぷう、ぼうふう、でんじは

 ここまで受け回しな感じに見えるのでアタッカー型のサンダーを採用すれば刺さりそうかなということで採用しました。でんじはを採用することでジガルデで相手のダイマを使わせてからサンダーのダイマを通す展開とサンダーのダイマを展開してからジガルデを通す展開の2パターン作れるのが非常に強かったです。

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ミミッキュ@混乱実(フィラのみを持たせていたがおくびょうハーブを使っているので本来は他の混乱実)

性格:おくびょう 努力値:H4 B220 D28 S252

技:でんじは、みがわり、のろい、いたみわけ

 でんじは採用のメンヘラミミッキュです。調整はBに厚く振ってダウンロード調整だけしましたがムゲンダイナのマジフレ耐えれるようDにがっつり振っても良かったかも。受け回しに見えるが基本的に偽装でこのポケモンを初手で展開してジガルデやサンダーを通すのがメイン。選出率は100%で毎回先発にしておりました。ダイマをみがわりで枯らしたり受けループやめんどうな居座り型のポケモンを処理してくれたりめちゃめちゃ使いやすかったです。今のザシアンはみがわりを切っているのででんじはで処理する展開が非常に安定しました。

3.選出について

 ミミッキュ+ジガルデ+サンダーorナットレイのパターンが7,8割です。ミミッキュは毎回先発で選出、ジガルデもよほど通しにくそうなとき以外は毎回選出。残り一体はサンダーが通りがいいならサンダーでそれ以外なら大体は無難にナットレイという感じです。

4.きついポケモン

 ムゲンダイナ軸だけちょっとめんどうなくらいであんまり環境にはきついポケモンいなかったです。ポリ2じゃなくてサンダーを通す選出をしていたらムゲンダイナ入りももっと勝てていたかもしれない。

5.結び

 僕のプレミで落とした試合がかなりあったのですがそれでもこの順位に入れたので構築の完成度は結構高いと思います。ジガルデはかなり強く環境にも刺さっていたので使用率がちょっと低すぎるかなと思いました。youtubeで構築解説+試合+レンタルIDの動画を上げる予定なので興味ある方はそちらもよろしくお願いします。

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【ポケモン剣盾】ザシアンの最強努力値調整について徹底考察【育成論】

 S15の上位構築のザシアンはほとんどがSを大きく削った耐久振りの個体であった。最速の個体はほぼ使われておらず速いザシアンは結果を残せなかったということになる。そこでS振りのザシアンはなぜ結果を残せなかったのか?S振りザシアンは弱いのかということについて考察し最適な努力値振りを考えていく。

 

1.上位のザシアンはなぜ耐久振りばかりになったのか?

 まず結果を残した構築のザシアンがなぜ耐久振りばかりだったのかそのことについて努力値や実数値の効率という観点から考察していきたい。

朽ちた剣を持たせたザシアンの種族値が以下のようになっている。

H92 A170 B115 C80 D115 S148

合計種族値720で特攻も低く非常に無駄のない配分のように思える。ただこの完璧に見えるザシアンの種族値には実は弱点が存在する。その弱点を分かりやすくするために無振り無補正の実数値に直して見ていきたい。無振りの実数値が以下のようになる。

H167 A190 B135 C100 D135 S168

すると禁止伝説の割には非常にHP実数値が低いことが分かる。耐久値を最も高くするための最高率の配分がH=B+Dに近づけることなのでザシアンはH=167、B+D=135+135=270となり1.7倍ほど差があることになる。ここまで差があるポケモンはなかなかいない。つまり種族値だけ見るとかなり固く見えるが配分効率が悪く無振りの状態だと種族値程の固さはないということになる。逆に言うとHPに振ると非常に固くなるポケモンである。

 もう一つそもそも努力値振りは実数値が低い部分に振った方が効率がいい。例えばハピナスを例にとると無振りの防御実数値30だがこれを努力値252振りすると62となり物理耐久は二倍以上になる。特殊受けのハピナスが防御振りされることが多いのはこの努力値効率を意識されるためである。ではこれをザシアンに当てはめた場合どうなるかというとザシアンの攻撃実数値は無振りで190と非常に高い(性格補正は逆に実数値が高い部分にかけたほうが効率が良い)。すなわちようきAS振りというのは非常に効率が悪い振り方でポテンシャルを活かせておらず、逆に耐久振りザシアンは効率のいいH振りでポテンシャルを十分に引き出せていたということになる。

2.ようきASザシアンはザシアンミラーに強いのか?

 ただS振りのザシアンならザシアン同士の対面には強く出れるのでは?という意見があるかもしれない。ただ一般的なようきASは実は耐久振りザシアンに勝つことができない。なぜかというと上位の結果を残したザシアンの大半が電光石火を採用していた。これにより耐久無振りのザシアンはいじっぱりの耐久振りザシアンのきょじゅうざん+石化で確定で落ちてしまうためS振りのミラーマッチに強いという利点も活かせていなかったのである。

 以上の理由からS振りザシアンは前シーズン結果を残すことができなかったと考えられる。

3.S振りは結局のところ弱いのか?

 では上位のザシアンはSに振っていなかったのだがS振りは本当に弱いのであろうか?筆者個人の意見だが環境がザシアン中心である以上はやはりミラーマッチ意識のS振りが最強であると考える。そもそも前シーズンはSを削ったザシアンがあまり想定されていなかったので動きやすかったという面があると考えられる。エースバーンの後手をとってダイジェットやダイナックル読みできょじゅうざんを打つという立ち回りをされていた方も居るようだがこれはザシアンのS削りを想定されると非常に厳しくなる。立ち回りやあるいは構築段階でSを削ったザシアン前提の動きがされるということだ。そもそもS振りはポケモン対戦の勝率を上げるという意味においては非常に理にかなった振り方である。一発耐えて殴るよりは上から攻撃をさせずに倒した方が効率がいい。また耐久調整は急所や追加効果などで崩される可能性があるが、逆にS振りは上から一方的に急所や追加効果による勝ち筋を狙っていけるという利点もある。そのためザシアンはS振りが最強であるが前期はそもそも努力値効率が悪く、ミラーマッチに強い利点を活かせないAS振りが主流だったためS振りザシアンは結果を残せなかったというのが筆者の考えである。

4.ザシアンのおすすめ調整の紹介

 以上の考察を元におすすめの振り方を3つほど紹介する。

*おすすめの調整その1 HS型

・性格

ようきorいじっぱり

努力値

H252 B4 S252

・技構成例

アイアンヘッド、ほのおのキバ、でんこうせっかつるぎのまい

 ミラー意識のS振りだがAではなくHに振った。A振りは効率が良くないのに加えてH振りすることでA特化ザシアンのきょじゅうざん+石化をよほどの高乱数を引かない限りは耐えることができる。ダウンロードポリ2は環境にほぼ存在しないので少しでも耐える確率を上げられるように端数はDではなくBに振った。技構成例では鋼タイプへの打点になり更にS振りの利点を生かせるよう追加効果の狙える炎のキバを採用している。技構成はホウオウがきつければワイルドボルトを採用したり、メタモンを意識ならみがわりを採用する等パーティ次第で柔軟に変えていきたい。

*おすすめの調整その2 A特化型

・性格

いじっぱり

努力値

A252 D4 S252or H252 A252 S4

・技構成例

アイアンヘッドインファイトワイルドボルトつるぎのまい

 力こそ正義という方はA特化型をおすすめしたい。ようきだと効率が悪くまた中途半端なためAに振りたいならいじっぱり一択。個人的にはASぶっぱがおすすめだが耐久重視のHA振りも悪くないかと思う。Hに振る場合はミラー意識でSにもう少し割くのもいいがあまり大きくは振らなくていいだろう。技構成は突破力重視で3ウエポン+剣舞にした。Sに振らない場合はでんこうせっかを入れるのもあり。

*おすすめの調整その3 耐久調整型

・性格

いじっぱり

努力値

H252 A76 B4 D132 S44

・技構成例

アイアンヘッド、じゃれつく、かみくだくでんこうせっか

 耐久調整するなら環境に多いスカーフカイオーガを意識した振り方がおすすめ。調整例はスカーフ潮吹きを耐えるまでDに振りAを効率重視で11nまで確保しあまりはミラー意識でSに振った。S15の1位の方のザシアンがほとんどSに割かない調整だったため真似をしているザシアンが多い今はミラーも上を取りやすいだろう。技構成は対面意識でフルアタ。耐久やHPを減らす技を採用したくなかったのでかみくだくを採用。広く等倍以上を取ることができギルガルド、黒バドレックス、ヌケニンあたりへの打点として非常に優秀。

5.結び

 今回は前シーズンの結果と調整の効率という観点からザシアンの最適な努力値調整について考察した。ザシアンは持ち物固定で調整により非常に差が出やすいポケモンであり努力値効率の仕組みを活かした振り方を知っていると非常にポテンシャルを活かしやすいだろう。また他のポケモンの調整を考える際にもこの記事の内容が参考になれば幸いである。

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