【ポケモンSV 最終247位】S8反省&備忘録【シングル 構築記事】

 今回は目標の二桁順位は取れませんでしたが構築の反省を残しておくのと一応レート2100付近までは上げられたので何か参考になる部分があればという目的で構築記事にします。

1.構築経緯

 レギュC段階でタスキハバタクカミ+オボンドドゲザン+HB水ロトムの並びがかなり使用感が良く勝てたのでこの並びをベースに構築を組み始めた。例のごとく対面的に組むのがSVでは一番勝ちやすいと思っているのでまずチョッキ枠としてとんぼがえりによる対面操作ができ、一撃技による崩しも行えるランドロスを採用。この四体だとカバルドンキノガッサ等の催眠対策が薄いのでラム持ちとして採用しやすいカイリュー。ラストに受け回しの崩しとしてチオンジェンを採用して構築を完成とした。

 

2.各ポケモンの紹介

カイリュー@ラムのみ

特性:マルチスケイル 性格:うっかりや 努力値:A4 C252 S252 テラスタイプ:鋼 技:アイアンヘッドしんそくエアスラッシュれいとうビーム

 かなり変わった構成のカイリュー。催眠ポケに強くしつつウーラオス、ハバタクカミ、パオジアン辺りに対面で強くなれるようにというのを意識した結果こうなった。

 結果ほとんど選出していないが出した試合はかなり活躍していたのでこういうピンポイントメタな構成のカイリューもありなように思う。

 実際は耐久に振って電磁波羽休めの構成にした方が汎用性が高くて強いかもしれない。

・ハバタクカミ@きあいのタスキ

特性:こだいかっせい 性格:おくびょう 努力値:B4 C252 S252 テラスタイプ:草 技:ムーンフォースシャドーボール、電磁波、いたみわけ

 行動保証を持たせたタスキ型のカミ。メイン技の2ウエポンでほぼ全ポケモンに対して等倍以上の打点を持てるので残りは荒らし性能の高い電磁波といたみわけを採用。

 電磁波でS操作による後続のサポートをしながらいたみわけで削りと回復を入れて襷回復、痺れ待ちなども狙える。

 主にディンルー入りに対して安定する初手要員として投げていた。ヒードランも若干構築単位で重いので初手で誘いつつマヒを入れて後続で処理という動きもよく行っていた。

ランドロスとつげきチョッキ

特性:いかく 性格:いじっぱり 努力値:H212 A196 B4 D92 S4 テラスタイプ:鋼 技:地震、うちおとす、とんぼがえり、地割れ

 チョッキ枠として採用。地面枠としてはガブリアスと比べがちなポケモンで個人的にはガブの方が強いと思っているが、チョッキ枠としては①ハバタクカミに対してテラスを切らずに対面で打ち合える②一撃技により受け回しの崩しを行える、この二点でガブリアスとかなり違った採用利点がある。

 特にテラス環境で飛行テラスをしたポケモンに対しても一撃技を当てられるのはこのポケモンの唯一無二の強みで最終日もどうしようもない場面で地割れを当てて試合をかなり拾ってくれた。

・チオンジェン@たべのこし

特性:わざわいのおふだ 性格:おくびょう 努力値:H4 C252 S252 テラスタイプ:毒 技:あくのはどう、カタストロフィ、みがわり、やどりぎのタネ

 低速サイクルの崩し枠として採用したポケモン。このポケモン自体がサイクルパーツとして認識されがちだが実際はカタストロフィややどりぎを絡めた崩し枠としての採用が一番真価を発揮できる使い方だと思う。

 努力値は最速CSぶっぱ。元々特攻の低いチオンジェンのC振りは効率がいい上に悪の波動による削りで耐久ポケモンを押し切りやすくなる。更に最速にすることでSカイリューやサーフゴーの上を取りやすくなり崩し枠でありながらこれらのポケモンに強く動かしていける汎用性も持つことが出来る。(実際は準速サーフゴーが多いので上を取られることも多かったが・・・)

 テラスタイプは崩し重視で悪テラスで採用されることも多いがレッドカードドヒドイデに簡単に対処されるのが気になったので毒テラスで採用。身代わりも残しやすく相性補完もいいので毒で採用して正解だったと思う。

・ドドゲザン@オボンのみ

特性:そうだいしょう 性格:いじっぱり 努力値:H164 A244 B4 D4 S92 テラスタイプ:フェアリー 技:ドゲザン、ふいうち、テラバースト、剣の舞

 対面性能、抜き性能の高さを評価して採用したポケモン。オボンのみと合わせて耐久数値が非常に高く強引に舞って崩し、全抜きをする動きが非常に強かった。

 またパオジアンの先制技を両方半減できるので多少怯みやふいうち等の読み合いも絡むが対面処理をしやすいポケモンとしても非常に重宝した。

 アンコールカイリューに対してかなりきつめだったり新規ポケモンのウーラオスヒードランに対してはテラス込みでも押し切られることも多くその点は若干使いにくい部分もあったがそれを差し引いても環境的にはなかなか刺さるポケモンだったように思える。

 Sラインは主にディンルーを抜く目的で4振りヒスイヌメルゴン抜きまで振っている。

・水ロトムゴツゴツメット

特性:ふゆう 性格:ずぶとい 努力値:H252 B180 C76 テラスタイプ:鋼 技:ボルトチェンジイカサマ、鬼火、リフレクター

 HB振りの物理受けクッション枠。タイプによりウーラオスやパオジアンのメイン技を半減していけるので今の環境でもそれなりに使っていける。ただパンチグローブウーラオスに崩される試合が結構多かったので今の環境は若干厳しめかもしれない。

 ちょっと変わった技としてリフレクターを採用している。鬼火だと外したりラムで負ける場面で安定択として打てたり、鬼火が効かないガチグマなどにも有効であったり、また後続のサポートにも使っていけるので意表を突ける点もあってかなり勝ちに貢献してくれた技。

 なんだかんだ代わりのいない使いやすいポケモンだが今の高種族値環境で勝つための構築に採用するべきポケモンかというと若干あやしい部分があるかもしれない。

3.選出、動かし方

 基本はハバタクカミ、ランドロス、水ロトム、ドドゲザンの四体から相手に合わせて三体選出。ハバタクカミかランドロスのどちらかを先発にするがディンルー入りに対してはほぼハバタクカミを先発置き。物理三枚以上いたらほぼ水ロトムは投げる。特殊が多かったり崩しとして地割れが欲しい場合はランドロス優先。ドドゲザンはヘイラッシャ等が居ない限りほぼ投げていた。

 受け回し系(特にキョジオーン入り)に関してはチオンジェンも絡めて選出。低速ポケモンのみの選出なら大体チオンジェン一体でボコボコに出来る。

 カイリューキノガッサカバルドン入り以外には投げない。見せてるだけで割と仕事をしてくれているポケモンだと思う。

4.きついポケモン

 パンチグローブウーラオス(ロトムが受けきれず崩される)、アンコールカイリュー等。

5.反省

 レギュレーション最初のシーズンなので割と順当に強いポケモンを多く採用して勝ちに行ったのですが二桁に乗れなかったのは残念なところ。本当はあまり使われていない環境に刺さるポケモンを探して通すのが好きなのでそれをやりたかったのですが群雄割拠で煮詰まってきたレギュD環境はかなり厳しめかも?ただ今後も色んなポケモンの可能性を探りつつ楽しみながらポケモンやっていきたいと思っております。