【ポケモン剣盾】努力値調整を考える際に必要な知識や考え方について徹底解説

 努力値振りを自分で考える際にどういうことを意識すればよいのか分からないという方が多いと思う。

 この記事では努力値調整を考える際に必要な知識や考え方についてまとめる。

 

1.HP調整の際に覚えておくべき必須の知識

 努力値調整をする際は定数ダメージや木の実、残飯の回復量を意識してHPの実数値を調整するとより効率のいい配分が出来る。

 以下特に覚えておくべきHP調整をまとめる。(n=整数)

2n調整・・・HPを偶数になるように調整する。こうすることではらだいこ後に木の実を確実に発動できる。

4n調整・・・HPを4の倍数になるように調整する。みがわりを三回打ってヤタピの実等を発動させるための調整。

4n+1調整・・・みがわりを4回貼れるようにするためまたはのろいのダメージを4回耐えるための調整。4n+2、4n+3でもよい。

8n-1調整・・・定数ダメージ(やどりぎ、ステルスロック、毒等)を減らすための調整。

8n+1調整・・・ポイズンヒール二回の回復量とみがわりで使う分のHPを同じにするための調整。8n+2、8n+3でもよい。

10n-1調整・・・命の珠のダメージを減らすための調整。

16n-1調整・・・定数ダメージ(天候ダメージ、やけど、どくどく等)を減らすための調整。

16n+1調整・・・残飯四回の回復量とみがわりで使う分のHPを同じにするための調整。16n+2、16n+3でもよい。

205調整・・・みがわりが地球投げやナイトヘッドのダメージを耐えるようにする調整。

 またHP調整ではないが以下の調整も覚えておくと役立つ。

B<D調整・・・特性ダウンロードのポケモン(主にポリゴン)の特攻を上げさせないために特防を防御より高くする調整。

 

2.覚えておくとお得な努力値振りの知識について

 以下の知識を知っておくとより効率のいい配分を考えることができる。

・性格の上昇補正部分は11nを意識して調整するとお得

 上昇補正部分を11n+10になるように振ると実数値は11n+11になる(例:性格いじっぱりのポケモンのA実数値108だった場合、ここから109になるように8振ると実数値は110になる)。これを意識しておくと途中で努力値を止めるよりは少ない努力値で実数値を1多く出来るので意識しておくとよい。

・総合耐久値はHP=B+Dとなるときが一番高くなる。

 物理耐久はHP×防御、特殊耐久はHP×特防で決まる。この物理耐久と特殊耐久の合計値をより高くなるようにしたい場合HP=防御+特防と実数値を調整すると総合耐久が一番高くなる(例HP200のポケモンを防御95特防105になるように振る)。また物理耐久のみをより高くしたい場合はHPと防御の数値を近づけるように振るとよい。特殊耐久も同じる。大体のポケモンはHPに振ると総合耐久、防御や特防に振ると物理耐久、特殊耐久がより高くなる。

・Hに努力値252振るよりもH244 B4 D4と振る方が硬くなる

 努力値を振る際最初の実数値1をあげるために振る努力値は4で済む。このためHに努力値252振るより、H244 B4 D4と振った方が合計実数値が高くなり基本的には総合耐久値が硬くなる。

・実数値が一番高くなる箇所に上昇補正をかけたほうが合計値は高くなる。

 例えばカビゴンを防御実数値110特防実数値150になるように調整したいとする。防御と特防両方補正をかけない場合、無振りの数値が防御85特防130なので防御実数値の差は25、特防実数値の差は20となり防御の方が振るべき努力値が多い。しかしここで防御に補正をかけるのは間違いである。防御に上昇補正をかけた場合必要な努力値はB116D156となり合わせて272。一方特防に上昇補正をかけた場合必要な努力値はB196D52となり合わせて248。必要な努力値が多い方ではなく実数値が高い方に上昇補正をかけるのが正解である。

 

3.耐久調整の考え方について

 上級者が単純に252振りせずに努力値を途中で止めて調整振りをしている場合がある。これはなんのために行っているかというとそのポケモンで相手をすることがおおいポケモン(いわゆる仮想敵)にタイマンで確実に勝つため、あるいは後出しから確実に狩れるようにするためである。

・例:H252オボンバンギをようきA252ドラパルトに後出ししたい場合

 普通のドラパルトであればドラゴンアローを二回打たれてもオボンを持たせることで二回攻撃を耐えることができるので返しのかみ砕くでドラパルトを落とすことができる。しかしドラパルトが鉢巻を持っていた場合、鉢巻ドラゴンアローの最大乱数134×2=268>バンギラスのオボン回復量込みのHP207+51=258となり受けることができない。そこで鉢巻ドラゴンアローを受けきるためにバンギラスにH252 B44と振る。こうすると鉢巻ドラゴンアローの最大乱数128×2=256<バンギラスのオボン回復量込みのHP207+51=258となりあとだしからドラパルトを確実に狩れる。

 このようにそのポケモンで相手をしたい仮想敵に確実に勝てるようにするために行うのが耐久調整である。

 

4.素早さ調整のやり方について

 素早さ調整は基本的には不毛である。今作では素早さラインの中心はミミッキュのラインになるかと思うがミミッキュを抜けないポケモンは素早さを削っている場合も多い。ただ全く振っていないと無振りのポケモンを意識して少し振ったポケモンに抜かれてしまうということになってしまう。そこで素早さ調整のやり方の例をいくつか示す。

①仮想敵の相手をするための最低限の火力耐久を確保して余りを素早さにまわす。

 先ほどバンギラスの耐久調整の話をしたが残りの数値をなるべくSに振りたい場合を考える。ただあまりを全てSに振ってしまうとH4振りドラパルトを確定で落とすことができないので確実に後出しからドラパルトが落とせない。バンギラスがいじっぱりの場合Aを12振ることでH4振りドラパルトを確定で落とせる。なのでこの方針で調整をするとH252 A12 B44 D4 S196となる。

②なるべく多くのポケモンを抜けるよう最速にする。

 ミミッキュのようなミラーが頻繁に発生するポケモンは基本的に最速がおすすめである。最速にすることでそれ以下のポケモンを確実に抜けることも大きい。また最速にすることで相手のポケモンのスカーフなどの判別もしやすくなる。

③テンプレをメタる調整をする。

 よく出回っているテンプレ調整はそのままコピーしている人が多いのでそれをメタって1だけ素早さを高くする調整なども有効である。例えば弱点保険ドラパルトのSは100族抜きの44振りがテンプレとして出回っている。これを意識して抜けるようにしておくと役立つ場面も多いだろう。

 耐久火力と兼ね合いで素早さは決めないといけない。筆者は耐久型のポケモン以外はなるべくSを多く振るという方針で調整をしているが環境やパーティ構築、個々人の好みでも変わってくるので素早さ調整には正解といえるものはあまりない。

 

以上努力値配分を考える際に必要な知識や考え方についてまとめた。

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